ヴィトックスα、スケベ男子なら知っておきたいエロ犯罪～強姦

強姦がれっきとした犯罪なのは誰でも知ってると思うんだけど、実は細かい基準までは案外知られていないのよね。
もし、「俺は強姦について何でも知ってるぜ！」なんて豪語する人がいたら、次の疑問に答えられるかな？

●挿入しても射精しなければ強姦じゃない？
●ペニスの代わりにバイブを挿入したらどうなるの？
●アナルセックスも強姦になるの？
●被害者が男性ならどうなるの？

……どうかな？　改めて訊かれると難しい問題よね？

（1）「強姦の基準」ってどんなもの？

「強姦」とは「強制的な姦淫」を指し、「姦淫」とは「性交」。つまり「男性器を女性器に挿入すること」なのね。
したがって、一度でも挿入したら、射精をしなくても性交とみなされるし、それが無理矢理なら強姦になるわけ。
でもバイブやらキュウリやら人参やらズッキーニを突っ込んでも、それは男性器じゃないし、アナルも女性器じゃないから、どちらも強姦には当たらないのね。
そんなこと言うとアナル愛好者や異物挿入マニアが喜びそうだけど、たとえ強姦にならなくても、暴行罪や強制わいせつ罪で処罰されることになるから、絶対に無理矢理はダメよ。

（2）「僕、強姦されちゃった」という時代

さて、次に被害者が男性だった場合だけど、実はつい最近まで、強姦罪の被害者は女性のみに限定されていたの。
つまりラグビー部の新入生が、ゴリマッチョの先輩部員にオカマ掘られても、間違って女子高に入学しちゃったチェリーボーイが体育館に閉じ込められて可愛いJKたちに童貞を奪われても、強姦罪は適用されなかったのね。
それが2017年（平成29年）7月13日から施行された改正刑法により、男性も強姦の被害者に含まれ、アナルやオーラルセックスも対象になったの。

（3）強姦罪から「強制性交等罪」へ

改正された「強制性交等罪」は、対象が男性へと拡大されただけでなく、様々な変更点があるの。

●刑罰が重くなった……従来の強姦罪の刑が「3年以上の懲役」だったのに対し、「5年以上の懲役」に引きあげられた。

●「監護者わいせつ罪」と「監護者性交等罪」の新設……これにより18歳未満の子供に対し、親など監護・保護する立場の人が、性行為やわいせつな行為をした場合に問答無用で処罰できるようになった。

●親告罪から非親告罪へ……被害者の告訴がなくても起訴できるようになった。

（4）非親告罪になると、泣き寝入りが減る？

従来の強姦罪は親告罪だったので、被害者が加害者を訴えなければ罪に問われなかったの。
つまり上司が部下の女性をレイプし、「クビになりたくなかったら、わかってるね？」なんて脅したらもみ消せたケースでも、今後は非親告罪になるので、被害者の口を封じても起訴される可能性があるわけ。
また、この改正刑法は過去の事件にも原則適用されるということなの。
たとえば連続レイプ犯が逮捕された場合、余罪があると推定されていても、実際に裁かれるのは被害者が告訴した事件だけだったの。
でも今後は被害者が名乗り出なかったために闇に葬られていた事件も、遡って裁かれるかも知れないわね。
これは間違いなく強姦に対する抑止力になるし、結果的に「泣き寝入り」になるケースも減るだろうけど、その一方で「そっとしておいて欲しい」や「早く忘れたい」という被害者もいることも考えると、複雑なものがあるよね。